水天宮の御祭神 天水幸霊大元水天宮と称え奉る我国最古の神 天御中主神は萬物創造の神といわれ、安産の神として御徳を御顕現されています。 また、安徳天皇は、御年幼くして「源平の戦」の犠牲となられ壇ノ浦に入水され、 時勢の不遇に大変ご難儀あそばされましたが、世を憤り給うことなく、 却って尊い身をもって 御生母 建礼門院、 御祖母 平従二位時子 と共に人々の苦難を救わんとされ、 水難、商業、農業、漁業、病気、火災、航海等の除災招福、 子どもの守護神として御徳を御顕著されています。 古より御神徳を仰ぐ参拝者で賑わいます水天宮を、この地にお迎えすることになりましたのは、 大正三年一月、初代宮司 西 學治が、福岡県久留米市にある全国総本宮 水天宮に参詣の際、 社頭に於いて不思議なことがあり、 『由緒深き神戸に御尊霊を迎え、各位の家門と子孫を益々盛んに繁って、共に神人連絡の実を挙げん』 と期し、 大正三年九月、水天宮講社設立を兵庫県知事に出願、同年十月に許可を得て、 初代宮司が中心となり、水天宮を崇敬、敬慕する人々の至情厚きをもって、総本宮より 大正四年七月、勧請いたしました。 はじめは、兵庫区夢野町の熊野神社内に奉斎されていましたが、 (当時、西 學治は熊野神社 社掌であった) その後、関東大震災等の時勢の中、艱難辛苦を乗り越え、多くの方々のご尽力を得て、 大正十一年十月、現在の場所に御神縁をいただき、仮本宮を建立して遷宮し、 大正十二年四月、本宮に遷御され、神戸水天宮として、鎮祭されました。 当宮の鎮座する天神山は『神代の頃に事代主神が天より降りてこられた』との言い伝えがあり、 別名 宇菜弖丘と称え、遥か泉州沖を望む眺めの良い神聖な土地として守られてきた山だったそうです。 現在の長田区長田天神町は、当時長田村字天神と表記されていました。 神戸水天宮 由来記より |
〒653-0882
神戸市長田区長田天神町5丁目5-1
TEL 078-642-4084
FAX 078-642-4084